プログラミングスクールってどうなのか

投稿者: | 2021年4月1日

父が「電気工事士」であったことから、「手に職」を持っているという生き方はごくごく自然なものでした。今では「システムエンジニア」として働いて、ひとまずそうそうくいっぱぐれることは考えづらい状況までこれています。

では、これからプログラミング技術を習得するということを考えたとき、プログラミングスクールはどうなのかを考えてみようと思います。

はじめに

初学者によってプログラミング学習は難しい

プログラミング学習、やったことはありますか。少しやってみたけれど、難しいという感想を持った方は多いと思います。私が初めてプログラミング学習をしたのは高校1年生の頃でしたが、とてつもなく難しく感じました。

例えば少しだけでも学習したことある人は、もう読めてしまうと思いますが、Javascriptで下記のようなものが理解できませんでした。

function add(a,b){
  return a + b;
}
alert(add(3,5));

解説読んでチンプンカンプンだったことはいまだに覚えています。

そもそも書いてあるコードがわからない(読めない)

冒頭の数行のJavascriptが読めなかったように、教材の中のあちこちが読めないでいると一体自分が何を作っているのかがわかりません。当然取り組むことがつらくなります。

そして困ったことに、この段階の「わからない」はぐぐることがとてつもなく困難です。例えば、「javascript 仮引数 実引数」などで検索すればこのコードの解説を探すことはできます。しかし、このようなキーワードを選定できるのはある程度理解できているからで、そもそも理解できていなければそもそもぐぐることができません。

よしんばそれらしい解説に行き着いたとして、果たしてわかりやすいのでしょうか。そこえ「分かった」とならなければ、エンドレスにぐぐり続けなければなりません。

わからないことがわからない、とでもいうべき状態ですね。

この状態では「1人で学習」というのは厳しい段階です。

エラーが出る

当時は書籍を読みながらそれを「写経」していましたが、いざ実行をしようとするとすぐエラーになります。そしてどこが間違っているのかわからずに時間ばかりが経っていきます。

当時一番よくみた画面は、作ったはずの画面ではなく、Internal Server Errorという画面でした。英語は読めませんでしたが、模範解答のソースコードに変えると画面が表示されるので、自分が書いたソースのどこかでおかしいのだ、ということは理解できました。

これの何がつらいかというと、たまにエラーが出て解決して、前に進めるのであればよいのです。「さあ、今日も勉強しよう」と思って、気づいたらエラーがつぶせずに寝る時間が来てしまったり、通勤・通学の時間になってしまったりします。

そして明日はこのエラーをつぶせるのか。それも見えない。

ただでさえそれなりにはしんどいのに、前に進めない状況からますますやる気がそがれていくものですよね。

オススメするならどこか

以上のような、「わからないこと」、「前に進めない状況」というダブルパンチは厳しいものがあります。そんなときは、プログラミングスクールなどのサービスを利用すると「負担が軽く」なります。

基本的には大人向けのプログラミングスクール、サービスを想定していますが、子供向けのサービスもあるようなのでそちらも紹介してみます。

大人向け

サブスクリプション型のスクール

転職を視野に入れた面接練習なども行っているようですから未経験で転職を考えている人にはその点も魅力的かと思います。しかし今回はこと学習というところに絞って、よいと思うところを取り上げてみます。

  • サブスクリプション型 9,800円/月
  • 講師が現役のエンジニア

これから学習をしようという人にこんなことをいうのも野暮というものですが、やはり途中で挫折するリスクというのは常に付きまといます。それくらい、新しいことを始めるというのは、何歳になっても大変なものです。だからこそ、サブスクリプション型というのはよいのです。

初期費用と一緒に全過程分のスクール費用として50万円とか、80万円とか払った後で挫折してしまったら大変なことは言うまでもありません。

講師もポイントが高いです。例えばこれが、同スクールの卒業したての人であるとか、コンピュータサイエンスをちょっと学んだ程度の学生バイトであったならおススメはあまりできませんが、実務経験のあるエンジニアという点が重要です。

私は過去に勤めていた会社で、新入社員のためのプログラミング研修でメンター役をやったことがあるのでわかりますが、経験の浅い人のソースコードというのは…独特です。お題を出してプログラムを作らせるわけですが、作り方は10人いたら10人違います。

ある程度関数(ファンクション、サブルーチン、メソッドetc)でまとめている人、クラス化までできている人、すべてが1関数の中に書いてある人、ループすらまともにかけておらずべた書きの人…。

こういったものを、どこをどのような方針で直すと軌道修正できるか、短時間で見極めなければなりません。そういうことができるのは、まがりなりにも現場で経験を積んだことがある人ならではです。あらかじめ想定している回答を写させるだけであれば素人でもよいかもしれませんが、それでは伸びません。

伸びるためには、やはり現役の人を選ぶべきです。

転職サービスとセットの学習

こちらは「スクール」ではなく軸足は転職サービスですが、その一環で学習もできます。転職サービスということなので「提携先の企業から代金をとっている」スタイルで、個人側としては無料です。

注意したいのは、「提携先企業が採用ターゲット層にしている20代」を前提にしているはずですので、条件に合わない方は無料ではないコースのようです。

とはいえ、タダで勉強できて、就職支援もということなので興味がある人は検討してみましょう。

とんだ先のページに、「年収モデル」が出てきます。このサービスは関東圏内企業への就職をサポートしていて、その卒業生のものが例としているようです。

  • 転職時:310万
  • 1年後:335万
  • 3年後:406万
  • 5年後:540万

あぁ、これはなかなかにリアリティがあります。エンジニアの単価というのは、どこもあまり変わりません。プログラマなら、(よっぽど末端でなければ)1人月あたりで70万~100万くらいが相場です。そうなると1人で1人月を全うできるようになりはじめる3年目くらいから400万くらいに届きます。逆に言うと突き抜けたエンジニアにならない限りその先もあまり伸びないのですが…。(げふんげふん)

3年目から5年目の間にはおそらく、残業時間も伸びているでしょうし、リーダ業務をやり始めるころだと思いますが、500くらいまでは多くの人が狙えるところです。

子供向け

マリオメーカー

プログラミング学習をするのが子供の場合は、あまり勉強感はないほうがよいように思います。

マリオーメーカーはゲームですが、立派なプログラミングツールです。アイテムや敵キャラクター、ブロック等々の「部品」を配置してステージを作れます。キントーンなどのローコード開発プラットフォームで画面を開発する場合でも、同じように部品を配置して作ります。

プログラミングの面白さや感覚を養うには、手ごろながらも結構本格的だと思います。我が家では娘と一緒にやっています。

小学生向けスクール

小学生向けのプログラミングスクールです。渋谷校では体験コースも開催しているようです。子供はゲームが大好きですが、自分でゲームが開発できるようになるカリキュラムのようですね。

しかし子供のお遊びかと思えばそうでもなく、先々までのコースの内容を見ると、Swiftやc#などの「ガチ」な言語での開発もするようですから、いずれ社会人になった時の武器を子供のころに1つ習得できてしまいます。

娘はまだ4歳なのでまだわかりませんが、小学生に上がるころには体験コースに連れて行こうと思っています。やらせてみて、本人がのぞむなら月2万くらいはかかりますがそれもありかなと感じています。

就職するときの注意点

今回は転職サービスメイン+学習サービスも含んでいるので1つ注意点です。就職して「開発」をしたい人は、「運用案件」に長期間かかわるべきではありません。

「運用案件」とは、すでに動いているシステムを利用するユーザのために、メンテナンス作業や、QAなどの作業をする案件です。このような運用案件をこなしていても、開発ができるようにはなりません。

例えば経費精算システムやサービスを導入している企業の「運用案件」に長期参画したとします。そうすると経費精算をするユーザからの問い合わせに何度も対応することになりますから、プラスα「こうだったらいいのにな」という声や、どういう機能があるのか、そういうことには詳しくなります。

ゆくゆくは、経費精算システムを導入したいと思っている企業に「導入」を支援する立場として上流工程をまかされるようになるかもしれません。それはそれで単価の高い人になれる可能性はあります。

しかしだからと言って、開発ができるようになるわけではありません。データベースの設計も、画面の設計や実装などの技術は身に付きません。

また、一般論ですが運用担当であるオペレータの単価は、開発エンジニアよりも低くなりがちです。これは相場の話なので、条件によって例外もありますし、役割としてどちらが上とか下とかでもありません。将来性が全くないとはいいませんが、一担当者のままで終わると厳しいものがあります。

プログラミングスクールに来ている求人の中にもこういった求人案件がないとも限りませんので、あらかじめ注意が必要です。

プログラミングスクールの注意点

あくまでも、技術を習得する「主人公」は自分自身です。時にはしんどい思いをするのも自分自身です。スクールやサービスやあくまでもそのサポートをしてくれるのみです。挫折をするのも自分自身です。

スクールにさえ通っていれば習得できる、というわけではないことは、再度認識しておきましょう。